『告白』 「………なぁ、……総司、………」 歳三が袖をひく。 「…え?なんです?」 小声で聞いてくるその声は。 もう答えを知っている声だ。 それなのに、わざと聞く。 「なんです?歳さん。」 手を握り。 己の方へ引き寄せて。 顔を寄せ。 歳三の体温が上がるのを待っている。 そして。 歳三の細い白い指が肩にかけられ。 切なげな吐息が漏れるまで、あと少し。